2025年春夏、Arobeがインスピレーションの源に選んだのは──
果実の庭、“Fruit Garden”。

デザイナーが旅先で出会ったのは、陽光を浴びて艶やかに実る果実たち。
咲き誇るざくろの花、風に揺れる葡萄の房、葉の重なりが生み出す陰影。
その一つひとつに、自然の創造力が宿っていました。

色、形、香り、手触り──
まるで自然が手がけたアートのように、自由で、繊細で、鮮やか。
そんな果実の生命力と美しさに魅せられて生まれたのが、今シーズンのコレクションです。

カラーパレットに、果実の記憶を。

熟れたベリーのようなディープレッド、みずみずしいマスカットのライトグリーン、
皮をむいた柑橘を思わせるサニーオレンジ…。
どの色にも、「おいしそう」と感じる本能的な魅力を込めています。

目で楽しみ、気分が高まる。
そんなフルーツ本来の“エネルギー”を纏うようなカラーを、今季はふんだんに使用しています。

果実の形と手触りから生まれた、オリジナルテキスタイル

Arobeが得意とするオリジナルのテキスタイルも、今季は遊び心たっぷり。
ざくろの粒のような立体刺繍、ぶどうの蔓を思わせる揺らぎのあるライン、
瑞々しさを感じさせるシアーな素材や、ツヤ感のある表面処理まで。

ドレス一枚で、果実を味わうような幸福感。
それがこの“Fruit Garden”コレクションの最大の魅力です。

遊び心と気品の共存

果実をテーマにしながらも、Arobeらしい品のあるバランスは健在。
甘くなりすぎず、どこかに静けさを纏ったシルエットやディテールが、
日常を少しだけ特別にしてくれます。

思いきり色を楽しむ日も、静かに一つのドレスと向き合う日も、
このコレクションなら、どちらの気分にもそっと寄り添ってくれるはずです。

自然がくれた果実のかたち。
それは、美しさの本質を思い出させてくれるレッスンのようなものでした。

“Fruit Garden”と名付けられたArobeの春夏、
まるでおいしいフルーツを味わうように、心躍る一着との出会いをお楽しみください。

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